ふるさとの雑誌

富山県人

月間「富山県人」は、ふるさとと出身者を結ぶ架け橋です。

株式会社富山県人社

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【今月の人】農林水産大臣 野上浩太郎さん

今月の人(2021年1月1日)

 9月に発足した菅内閣で初入閣した野上浩太郎農林水産大臣(53)(富山市堀川町)。新型コロナにより深刻な影響を受けた農林水産業・食品産業をしっかりと支援し、鳥インフルエンザや豚熱への対応にも当たる一方、2030年に食品輸出5兆円という国の目標達成に向けた実行戦略を取りまとめる。「農林水産業は国の基。緊張感のある毎日を過ごしている」と丁寧に話す。

 1992年に慶応大学から三井不動産に入社。街作りを手掛ける会社でありながら、バブル経済の崩壊期と重なった。日本の各地が疲弊していく状況に、「地方から日本を立て直したい」との志で1999年、31歳で富山県議選に出馬して当選。2年後には参議院議員に転じた。

 安倍内閣では国土交通副大臣として全国のインフラ整備に携わり、3年間務めた官房副長官の際は総理に同行して延べ約40カ国を歴訪、国内外で約400回の首脳会談に同席し、世界の今を肌で感じてきた。そんな中、富山についても「豊かな自然と食があり、さらには交通の要所として、環日本海の中心として、日本における地理的な位置づけも重要になっている」と可能性を再認識した。  大臣就任後は「現場の声が大切」と、全国の農林水産従事者を意欲的に視察した。現状はコロナ禍で厳しいが、美しく豊かな農山漁村の魅力を実感した。IoT技術の進歩は、データやロボットを活用した生産性の高いスマート農業に生かされるだけでなく、昨今のリモートワークの普及で地方の魅力の再認識にも繋がっているという。

 中学から大学までバスケットボールに汗を流し、富山高校では2年生からレギュラーとして2年連続インターハイに出場。攻撃的なプレーとともに、3年の時に主将としてチームをまとめたリーダーシップも当時から評価が高かった。今でも富山で同世代のバスケット仲間と集まることがあり、「多感な時期に1つの事に打ち込んだ仲間は財産」と話す。

 「田んぼ越しの立山が原風景」という野上大臣。「産業政策だけでなく、地方活性化のための地域政策と両輪で進んでいきたい」と語る。

富山県人 令和3年1月号