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【経済】JR富山駅ビル開業、駅前のにぎわいに

(富山県人2022年4月号)

 

 富山駅前に建設された複合ビルが3月18日開業。初日はオープン前から行列ができ、多くの人で賑わった。

 複合ビルは地上12階建てで延べ床面積3万8千100平方㍍。1~4階は富山ターミナルビルが運営する商業施設「マルート」で、生鮮食品やスイーツ、衣料品、日用雑貨、飲食店など北陸初出店を含む72店舗が並び、5~12階はJR西日本ホテルズの「ホテルヴィスキオ富山」が入る。

 JR西日本の長谷川一明社長は「整備が進む富山駅前の施設として、訪れる人がワクワクするまちづくりに地域の人と一緒に取り組みたい」と話した。

 

 日の出屋製菓が団子屋出店

 日の出屋製菓産業(南砺市)はマルート1階に新形態の団子屋「おこめぢゃや」をオープンした。

 若い世代に富山米の良さを伝えたいと、新しい“おやつブランド”として出店。県産米100%の定番のみたらしだんごや黒豆おこわをはじめ、期間限定の富山ブラックだんごなどを販売する。川合洋平専務は「富山米の美味しさを伝えるとともに、田園風景の保全にも繋げたい」と話す。

 

 新感覚の日本酒体験、富山の酒を楽しむ美富味

 新事業創出に取り組むTOYAMATO(富山市)は、1階の路面に面して「バール・デ・美富味」をオープン。県酒造組合19蔵の酒を並べ、若者世代に日本酒ファンになってもらうことをねらいに、新感覚の日本酒カクテルなどを用意する。

 青井茂社長は「日本酒の解釈を広げる店になった。ここから富山の酒を県外、海外へと広めたい」と話している。