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【高岡】芸術や園芸をリハビリに

(富山県人2022年6月号)

 

 西藤平蔵の光ヶ丘病院で、音楽療法や園芸療法、臨床美術を取り入れた取り組みが始まっている。

 ニューヨークやデンマーク留学で医療に芸術を取り入れる研究に触れた医師の新藤悠子さん(笠島學病院長の長女)が2020年にUターンして、一人一人が光を輝かせて愛の輪を広げていく「ひかりプロジェクト」を始動。高岡銅器の風鈴で特注した楽器を使ったリハビリや、臨床美術を取り入れた絵画制作、植物の成長を楽しむ園芸など、多彩な企画を展開。地域の人も参加できるイベントも始めている。

 5月7日には未就学児を対象にした臨床美術の催しを開催。同14日には敷地内の約1500平方㍍に整備した「リハビリファーム」をオープンさせた。施設の利用者や地域の人が野菜や花などを育てていく。今後もワークショップや食のイベントを開いていく考えで、地域とともに輝きを増す病院づくりが動き出している。