人も豊か

富山の人はおしなべて、まじめで進取の気性に富んでいると評されます。冬の雪に耐え、時に厳しい自然と対峙してきた歴史の中で、忍耐強くコツコツと働き、時として先例にとらわれることなく果敢に新しいものへ挑戦する気質が見られます。近年では、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんしかり、過去には、安田財閥を築いた安田善次郎、セメント王浅野総一郎、ホテル王大谷米太郎、日本プロ野球の父正力松太郎なども富山県人です。
一方で、人づき合いの和、地域のつながりを大切にする風土も残っています。ある意味、それが強いせいか、他所の人、初対面の人に対し、閉鎖的な印象を与えることも否めません。しかし、つき合うとなったら心を込めて接する人が多いと言えるのではないでしょうか。