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【富山】米田家の功績を後世に、旧森家の見学一部中止

(富山県人2022年6月号)

 

 米田家の功績を後世に

 北前船で栄えた東岩瀬町の廻船問屋「米田家」が地域の発展に貢献した歴史を伝えようと、住民らが顕彰会を設立する。昨年には明治初期に建てられた住宅が富山市に寄贈されており、これを機に市民の関心を高めていきたいと考えている。

 江戸末期から昭和にかけて財を成した米田家は明治期の港湾近代化、大正期の富岩鉄道敷設や旧制富山高の設置をはじめ岩瀬地区の発展に物心両面で尽力した。同家の歴史を研究している元県議の犬島肇さん(西宮町)がその功績を広く知らせるために会の設立を提案し、地元住民ら20人が発起人となっている。今後、講演会や勉強会を定期的に開いて理解を深めていく。

 馬塲はるさん没後51周年

 旧制富山高創設資金を寄付した馬塲はるさん(1886〜1971)の没後51周年企画展が5月19日〜21日、東岩瀬町の旧馬場家住宅で開かれた。昨年の50回忌に合わせて企画していたが新型コロナの影響で開けず、今年実現した。

 かつてはるさんが生活していたシンザシキ(新座敷)に、愛用の訪問着や帯、小鼓ほか、母小沢さださんからの書簡など、13点を展示。期間中、セミナーも5回開かれ、孫の是久氏や、昨年『馬塲はるとその周辺』を出版した郷土史家の大村歌子さんら6人が、はるさんの功績や、東京の馬場家を設計した建築家の吉田鉄郎氏などについて紹介し、はるさんに思いを馳せた。

 旧森家の見学一部中止

 東岩瀬町の国重要文化財「旧森家住宅」の2階と土蔵が、震度6強程度の地震によ

って倒壊の恐れがあると診断されたため、それらへ入っての見学は取りやめとなった。これまで通り1階の見学は可能だが、滞在時間が長くなる貸室利用も中止となった。

 柱に傾きが確認されたため昨年度に耐震診断を行い、市教育委員会が4月27日の定例会で報告した。今後、文化庁と協議しながら耐震工事の実施を検討する。