(富山県人2024年11月号)
「メルヘンおやべ源平火牛まつり」は9月28日、市中心部で行われた。運営に当たるスタッフの不足を理由に、今年が最後の開催となった。
地域活性化イベントとして1990年に始まり、源平倶利伽羅合戦にちなんで96年から現在の名称になった。わらで作った牛を引いて競走する「火牛の計レース」やパレードが呼び物で、市民に親しまれてきたが、実行委員会を構成する各団体の会員も減少し、大勢のスタッフを確保するのが難しくなった。
今年の火牛の計レースは小学生の部のみを実施し、4人1組の低学年の部に8チーム、3人1組の高学年の部に20チームが参加。商店街に設けられた約50㍍のコースでタイムを競った。パレードではわらの牛6頭と、義仲と巴御前ほか武者姿の市民60人が練り歩き、見物に集まった人たちと名残を惜しんだ。