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【福野】吉田鉄郎建築活用へCF

(富山県人2024年6月号))

 旧東京中央郵便局をはじめ日本の近代建築に名を残す吉田鉄郎氏が設計した家屋の保存・活用に向けた取り組みが本格的に始まる。

 吉田氏の作品で故郷福野に現存するのは3棟。このうち「梶井邸」の離れは、昨年から住む人がいなくなったため、空き家再生に取り組む福野アソシエイツ(北川智之代表理事)に相談が持ち込まれた。これまで吉田建築の活用について検討してきている日大建築学科の二瓶ゼミの協力も得て、地域の交流スペースとシェアハウスの機能を持たせて保存していくことにした。

 邸宅の取得や修繕費を募るため、夜高祭の5月1日からクラウドファンディングのサイト「READYFOR」で募集を開始。北川代表は「貴重な吉田建築を消滅させず、地域の宝としてまちの魅力につなげたい」と、6月28日まで360万円を目標に支援を呼びかけている。

https://readyfor.jp/projects/fukuno