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【城端】別院にテレワークスペース完成、民芸の聖地で土徳を感じながら

(富山県人2022年8月号)

 城端別院善徳寺にテレワークスペースが整備された。「北の書院」に机といすを設置して個人向けのワーキングスペース16席を用意し、「西の書院」の3室は会議などに利用できるように改修。インターネットに接続できる環境を整え、テレビ会議用のモニターも設置。内閣府と市の補助金を活用している。

 6月28日のオープンに際し、運営を担う県西部観光社「水と匠」(高岡市)の林口砂里プロデューサーは「お寺の落ち着いた環境で仕事ができると共に、地元の食、伝統、文化、信仰などを体験できるプログラムも用意し、富山の価値を発信し、地域の盛り上げにもつなげたい」と挨拶。田中幹夫南砺市長も「柳宗悦が『美の法門』を書き上げたこの聖地で、利用者が地域の人と交流することで生まれる新たな創造を楽しみにしている」と話した。

 利用料は1日一人3千300円。個人利用のほか、大学のゼミや企業研修などでの利用が始まっている。

 今後、同寺の研修道場も改修して、宿泊施設と学びと集いの場として活用する計画も進んでおり、来年夏にオープンする予定だ。