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【射水】フットボールセンター開場

(富山県人2022年6月号)

 

 市フットボールセンター「オリバースポーツフィールド射水」が4月29日、新湊大橋東側の海竜町にオープンした。約3万2千平方㍍に、人工芝フィールド2面、屋根付きフットサルコート、クラブハウスなどを備え、県西部の新たなスポーツ拠点として期待が寄せられている。

 カメラがプレーを自動撮影・編集する人工知能(AI)を搭載したシステムを導入し、映像を指導や配信に利用できるのが特長。人工芝フィールドは日本サッカー協会公認で、全国大会の会場として使用できる。

 運営は、サッカー元日本代表で星稜高(石川)OBの本田圭佑選手が監修するサッカースクールを展開する会社などが担う。ネーミングライツ(命名権)は住宅建築・リフォームのオリバー(富山市)が取得した。

 総工事費は15億5千700万円。国の地方創生拠点整備交付金や、日本サッカー協会、スポーツ振興くじの助成金を活用した。同サッカー協は全国各地に活動拠点「フットボールセンター」の設置を推進しており、県内では滑川市などが海洋高校跡地に13年に整備した「日医工スポーツアカデミー」に次いで2カ所目のセンターとなる。

 落成式には日本サッカー協会の田嶋幸三会長も出席。射水市出身のサッカー元日本代表・柳沢敦さんと本田選手のビデオメッセージが披露された。

 ジーコ氏がスクール開校

 サッカー元ブラジル代表で日本代表監督も務めたジーコ氏が5月10日、同センターを視察した。自らが監修するサッカースクールを10月ごろに開校する予定だ。

 高岡市姫野で外国人向けの人材派遣会社を経営する湯川ルシレーネさん(ブラジル出身)がスクールの開設を働きかけた。ブラジル国外での開校は初めてとなる。

 ジーコ氏は集まった子供たちとふれ合ったほか、市役所に夏野元志市長を表敬訪問して計画への協力を要請した。