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【氷見】レスキュー文化財を公開

(富山県人2025年11月号)

 市立博物館の特別展「ひみのたからもの」が10月17日から同館で始まった。

 昨年の能登半島地震で大きな被害を受けた市内の建物が解体される前に文化財レスキューを行い、57軒から数万点の資料が集まった。2千点超の整理を終え、その中から生活用具や商売道具、古文書、町の風景を捉えた写真など313点を展示し、江戸時代後期から昭和前半にかけての地域の様子を伝えている。

 網元の帳簿や決算書は氷見の漁業史を知る上での貴重な基礎資料。かつて地場産業だった縫針は、このたび初めて資料として収蔵された。戦後80年に合わせ太平洋戦争関連のコーナーを設け、軍服や幟、携行品一式を入れた軍用行李も展示する。11月9日まで。