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【活躍】おおかみこども10周年、細田監督が上市で植樹

(富山県人2022年9月号)

 

 アニメ映画監督、細田守さん(54)(上市町出身)のヒット作「おおかみこどもの雨と雪」が2012年公開から10周年を迎えたことを記念して、作品舞台のモデルとなった上市町で「おおかみこどもの森づくり」がスタート。8月11日、ふるさと剱親自然公園内で、細田監督が中川行孝町長らと植樹した。

 同作は2011年に細田監督が独立して最初に手がけた作品で、子育てする母親の姿を描いた。自身の亡き母への思いもあり、作品舞台のモデルを生まれ故郷に求めた。

 植樹は、ブナ、ミズナラなど広葉樹7種を植えた。細田監督=写真左から2人目=は「作品を作った時の思いが現実世界に引き継がれてうれしい。10年、100年後を想像しながら、森づくり、町づくり、人づくりが広がるといい」と話した。来年5月には、市民参加による植樹を予定している。

 この日は細田監督と室井滋さんとのトークショーも開かれた。夏休み期間中には、アニメ主人公の住まいのモデルとなった古民家「花の家」で「遠吠えコンテスト」が開かれ、9月4日までスタンプラリーや、西田美術館で記念展が開かれている。