(富山県人2025年3月号)
市内の歴史的な建築物を一斉に公開する「なめりかわ建物フェス」が3月22、23日に初めて開かれる。養照寺(領家町)に残る加賀藩主が参勤交代の際に利用した本陣=写真=が初めて一般公開されるなど、普段は非公開の建物も見学できる貴重な機会となる。
中滑川駅近くの市中心部はかつて北陸道の宿場町として栄えた歴史的な背景から、昭和初期にかけて建てられた文化財的な価値のある建築物が数多く残る。その価値を実感して地域の活性化につなげ、文化的遺産を次世代へ継承するため、建築関係者らでつくる実行委員会が主催。限定公開の鑑賞チケットを3月1日から販売し、開催当日は予約制のガイド付きツアーやトークショーなども実施する。
公開予定の建物は、廣野家住宅▽旧嶋屋▽養照寺本堂・本陣▽旧宮崎酒造▽有隣庵▽城戸家住宅▽旧金川歯科▽旧ヱビス屋百貨店・高木屋▽旧高嶋医院▽田中小学校旧本館▽中町会館。