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【県内】富山の子役も好演、映画「川っぺりムコリッタ」

(富山県人2022年10月号)

 県内でロケが行われた映画「川っぺりムコリッタ」が9月16日、全国で公開が始まった。荻上直子監督が自ら脚本を手がけ、主人公(松山ケンイチ)が塩辛工場で働くことから塩辛の産地を調べた際、全国でも珍しい黒作りがある富山県を見つけてロケ地に選んだという。

 同6日に富山市内で試写会が開かれ、監督と主演の松山さんが舞台挨拶に立った。ロケはちょうど2年前で、コロナ禍なのに富山では温かく迎えてもらい、「富山の風景、心の大きさ、優しさを持った空気感も含んだ作品になった」と話した。登場する子役2人は地元のオーディションで選ばれた、小学4(当時2)年の北村光授くん(入善町)と、同5(当時3)年の松島羽那ちゃん(魚津市)。荻上監督は、「東京の子役にはない、自然の中で育った素朴さがあり、富山の大自然と同じくらい映画の空気感を支える存在」と話す通り、優しい雰囲気の作品に溶け込んで味わい深い役どころとなっている。

 映画は、川辺のアパートに住む住民同士の触れ合いから、主人公がささやかな幸せに気付いていくストーリー。