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【城端】織館活用にクラファン

(富山県人2025年4月号)

 

 城端織物会館「じょうはな織館」の運営を4月から、地元の松井機業(松井紀子社長)が担う。

 同館は1928(昭和3)年に城端織物組合が建設し、事務室、共同乾燥場を設け、絹織物を検査して出荷していた。洋風意匠を施した木造2階建てで、国登録有形文化財。2002年に旧城端町に寄贈されて南砺市に引き継がれ、23年からは富山市の企業が借りていたが、昨年8月に撤退。市は活用事業者を募り、松井機業が名乗り出た。

 松井社長は「活用しないと建物の存続が危ぶまれる。まちのシンボルを生かして、幸せや喜びを分かち合える場所にしたい」と話す。1階には、地元の無添加ベーグル店がテナントとして入居し、4月下旬にオープンする。シェア図書館や、アート作品の展示場なども開設し、音楽会や習い事などの活用も呼びかける。

 運営を始めるにあたり、修繕費や備品などの費用に充てるため、4月1日からクラウドファンディングで資金を募り始めた。