挨拶文

ふるさとの雑誌『富山県人』はお蔭様で創刊80年を迎えました。
創業者高島多作が大正15年4月に『富山縣及縣人』を創刊。以来、戦争中には一時休刊はありましたが、80年の長きにわたって、ふるさと富山と富山県人を綴り続けてこられましたのも、ひとえにご愛読頂いております読者の皆様と、ご支援を賜っております関係各位のお蔭でございます。
心よりお礼申し上げます。
さて、80年前は、富山を離れた県人が故郷の様子を知る手段はほとんど皆無に近い状態であったと思います。小誌はそれを補い、県人の心を潤してきました。
翻って現在は、情報通信網が発達し、世界各地の様子を瞬時に見ることができるようにもなりました。情報が入手しやすくなった反面、情報の洪水の中、真の情報、心触れ合える情報が埋もれがちになってはいないでしょうか。
小誌は創刊精神「故郷と県人をつなぐ」を胸に、ふるさとの発展のため、富山県人の幸せのため、これからもより良い情報をお届けできるよう精進して参ります。ふるさと富山の縁で広がる喜び、同郷人の活躍に励まされ、故郷の様子にホッとして、日々の生活・仕事の糧となる雑誌でありたいと願っております。
今後とも変わらぬご支援、ご指導の程をよろしくお願い申し上げます。    (『富山県人』平成18年4月号)